【技術部門】パッシブタウン黒部における熱環境シミュレーションを活かしたランドスケープ形成プロセスの実践
受賞者氏名:宮城俊作・高橋宏樹・村上暁信・熊倉永子
授賞理由:宮城氏ほかは「熱環境を指標とするパッシブ・デザインを最大活用したまちづくり」という一貫したデザイン思想の下で、研究者と実務者がコラボレーションしつつ設計から施工、共用・管理までの各段階をシームレスに繋ぎ、良質のランドスケープを造り上げていくランドスケープの形成プロセスを実施し、この「プロセスそのもの」が「造園技術」であることを、対象地の気候・地形・水象・植生等のローカルな自然環境資源を活かす高水準のサイトデザインを通じて示している。本プロジェクトでは、熱環境シミュレーションを調査だけでなく、設計ツールとしても使用し、熱環境シミュレーションとランドスケープ設計の双方向的な設計プロセスを採り、かつ維持管理指針を導くものである。以上より、2019年度日本造園学会賞(技術部門)に相応しいと判断した。