【田村剛賞】自然公園に関わる計画論および制度論に関する一連の研究と社会貢献
受賞者氏名:下村 彰男
授賞理由:下村氏は、自然公園・自然保護分野において多くの優れた研究論文や著作の業績がある。また、大学教育において優れた人材を輩出したことや、自身も自然公園行政に関与して政策提案を行うなど、研究のみならず社会貢献という点からもその功績を高く評価できる。研究面においては、自然公園制度の計画論的な展開な展開を見据え、自然公園概念の精緻化も含めた学術的・理論的再検討を行ってきたと評価できる。社会貢献という点においては、風景計画論に基づく大学教育を通じて、環境省職員、自然保護分野の研究・教育に携わる国内外大学教員を多数輩出しているほか、日本エコツーリズム協会・理事、(一財)休暇村協会・評議員、国立公園協会・評議員、環境省エコツーリズム大賞選考委員会・委員長、環境省中央環境審議会・自然環境部会・委員、同省自然公園小委員会・委員長等を歴任しており、これらの教育及び社会貢献を通じて、当該分野の発展に貢献してきたと高く評価できる。以上より、日本造園学会田村剛賞に相応しいと判断された。